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□高級生食パン□

投稿日:2022-02-02

2斤で800円は当たり前。時には1000円を超え、街のベーカリーショップの5倍以上の価格設定もある「高級食パン」が流行り始めたのは2018年頃のことだった。“手の届くぜいたく”感がその人気の理由とされているが、最近は人気に翳りが見えてきたようだ。
そもそも高級食パンとは何なのか。「基本的には、スーパーなどで販売する食パンに比べて“ふわふわで甘い”というのが高級食パンの最大の売りです。甘さも、バターや生クリーム、ハチミツを多く混ぜ込んで作っているんです。まるで菓子パンのように感じられる商品もありますね」
 製法にも特徴があるようだ。 「普通の食パンは『中種法(なかだねほう)』という方法で、簡単に言うと生地をきちんと発酵させて作ります。そのぶん発酵時間をとらねばならず、生地を置いておく場所も必要なのですが、この製法ならば時間が経っても硬くなりにくく、日持ちするパンができます。
対して高級食パン店は、大半が『ストレート法』という方法で作っています。こちらは発酵時間が短くて済み、それだけに省スペースの店舗でも大量生産しやすい利点がありますが、美味しさのピークは作った当日で、次の日には味が落ちる。また、焼くとあまり美味しくなく、“生”で食べるのを推奨している店が多いのもそれが理由です。我々のようなパンメーカーは日持ちしない商品を作るわけにはいかないので、高級食パン店のやり方は真似しづらいですね」
 
「結局のところ、高級食パンは価格と価値が一致していなかったという点に尽きるのではないでしょうか。閉業が相次いでいるとのことですが、そもそも営業する側も、長くビジネスをする気はなかったのではないかと思います。高級な食パンという目新しい商品で話題を集め、ブームありきで利益を出す、そうしたビジネスモデルなのではないでしょうか。ただ、ベーカリー業界では、堀江貴文氏が発案したエンタメパン屋『小麦の奴隷』が店舗を増やしているほか、高級食パンと共にフルーツサンドを推す新規店なども見受けられます。“近所のパン屋さん以外”という購買の選択肢は、定着したように思いますね」

流行でなくても私はパンが大好きです。どこかに行ったらひたすら美味しいパン屋さんを探しています。
 

□高級生食パン□